プロ野球選手の契約更改の時期です。
本日、2019年12月3日の契約更改で、逆に驚いたのが、このニュース
野球協約の制限超えた年棒1.3億のダウン|巨人の中島宏之内野手
巨人の中島宏之内野手(37)が1億5000万円から、1億3000万円ダウンの2000万円でサインした。
なんと、86%ダウン。
出場43試合、8安打1本塁打、5打点の成績では、気の毒だが、やむなしの感がある。
1軍では主に、代打として起用が多かったが、何より、実績を残すことができなかった。
巨人
前オリックス
中島宏之選手と契約合意と発表
原監督と同席で入団会見
背番号は「5」
ゲレーロの「5」から「44」への変更も同時に発表された pic.twitter.com/JhcI95LytA— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) November 22, 2018
人々の声も厳しい。
・残してもらっただけでも異例。育成選手クラスの年俸で充分
・この成績ではね。仕方ないわ。
・ガッツリいったね。昨季の成績から見て代打の切り札として十分に活躍できると思ってたんだが、想像以上に酷い成績。
(引用:Yahooニュース)
野球協約の減額制限
野球協約では、92条に契約効果の際の減額制限が規定されている。
1億円以上は40%と定められいる。
しかし、今回の中島選手の事例では、野球協約の減額制限を大きく超えて、86%のダウンとなっている。
今回のケースの場合、野球協約92条の但し書きが適用となる。
選手の同意があれば、この限りではない。
(引用:野球協約92条)
つまり選手が同意すれば、制限はないということになる。
野球協約によれば、今回の中島選手の場合は、野球協約の制限を超えているので、自由契約を選ぶこともできた。
それを選択せず、球団の提示を受け入れるという苦肉のサインだった。
中島宏之選手
2000年のドラフト会議で西武の5位指名を受けて入団。
徐々に実力を発揮し始めて、2006年にはオールスターに選出されている。
2008年には、北京オリンピックの日本代表に選ばれている。
その後も活躍を続け、2011年にはメジャー挑戦を正式に表明した。
ニューヨーク・ヤンキースとの入団交渉まで、進んだものの、契約合意になっていない。
2012年は、西武に残留し、オフには海外FA権を行使し、オークランド・アスレチックスと2年契約を合意している。
しかし、アメリカでの2年間は、不調や怪我などが続き、目立った活躍もなく、メジャーリーグの試合へも出場することなく、日本へ戻ることになった。
日本に戻ってくると、西武・阪神・オリックスからの争奪戦となり、オリックスへの入団が決まった。
西武12年、オリックスで2018年まで4年間
オリックス時代は、2018年の年棒は推定3億5000万円(契約オプションを行使)
2017年には124試合しているが、2018年には77試合しか出ていない。
打率は、オリックスの2018年で2割8分9厘に終わっている。
2019年の巨人入団後の実績は、前述したとおり、出場43試合、8安打1本塁打、5打点の成績、打率1割5分8厘という状態である。
自由契約を選ばず、年棒2000万を、やむなしの契約更改として、サインしたことと思われる。
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