春雨がダイエットに向いていないと思われてる人がいますが、それは誤解です。
うどんは1玉約200グラム当たり約210キロカロリーあるのに対して、春雨は同じ量で約150キロカロリーです。1食で60キロカロリーも減らせます。
実際に、糖質量も低く、GI値も低いので、血糖値が上がりにくい食材です。
春雨はホントにダイエットに良くない!不向きなのか?
結論から言えば、春雨がダイエットに良くない、不向きな食材であるとするのは、間違いです。
春雨がダイエットに不向きだと、誤解されている原因は、原材料がじゃがいもやさつまいもに含まれる澱粉でできているからかもしれません。この点こそが全てと言ってもいいと思います。
また、春雨の普段の状態は乾燥した状態であるため、カロリーと糖質量は高く表記されることがあります。このことも誤解される一因になっているのかもしれません。
乾燥した春雨の麺データが誤解の原因
春雨がダイエットに良くない、不向きな食材であるという誤解は、春雨の乾燥麺データにあります。
確かに乾燥した春雨は、100g中に86.1gの糖質を含んでいます。白米や食パンに比べて異常に多いことになります。(白米で38.1g、食パンは48.2g)
しかし、実際には、春雨は乾燥したままで食べることはなく、お湯でゆでてから調理し食べるものです。ゆでた春雨の糖質量は、100g中で19.7gになります。白米や食パンに比べれば、はるかに糖質量が低いということになります。春雨を単体で考えるとむしろダイエットに向いてる食材ということです。
他の麺類やご飯と比べても明らかです。100gあたりの糖質量は以下の通りです。
カロリー | 糖質量 | GI値 | |
茹でた春雨 | 76kcal | 19.7g | 35 |
白米 | 168kcal | 38.1g | 88 |
食パン | 248kcal | 48.2g | 95 |
ラーメン | 149kcal | 27.7g | 54 |
うどん | 105kcal | 21.6g | 85 |
そうめん | 127kcal | 24.9g | 80 |
そば | 114kcal | 26.0g | 54 |
パスタ | 140kcal | 31.3g | 47 |
もしかすると、見た目の印象として、こんにゃくなどと比較して春雨はカロリーが多いと思われてる方もいるのかもしれません。
ただ、上記の比較データから見て、他の麺類よりは明らかにダイエットに向いた数値を示しています。
本当は春雨はダイエットに向いてる痩せる食材
これまで春雨はダイエットに不向きであると誤解されてきた方は、今日からでも、春雨をダイエットのメニューに入れると良いです。
春雨は主食にはならないとは思いますが、調理の仕方によって、主食の代わりとしてもダイエットに使える食材です。通常主食とされる穀類は比較的カロリー・糖質が高めであり、GI値も高いです。(白米のGI値は88、食パンは95です)
しかし、春雨の糖質量は、前述の通り100gあたり19.7gですし、GI値も35とかなり低いため、血糖値は緩やかに上昇する食材に分類されますので、ダイエットに向いている食材と言えます(低GI値食品は55以下。GI値が高い食品は、血糖値が上がりやすく、血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌される傾向があり、その際に血液中の糖質は、脂肪へ変化してしまいます)。
更に春雨の食感は、少し歯ごたえもありますので、白米等に比べると、噛むことに意識が向きます。噛むことが増えますと、満腹中枢を刺激してくれるという効果も期待できそうです。
麺類のようでもあり、料理によっては、麺類ではないのが春雨の特徴かもしれません。
春雨を調理するときは調味料に注意
前述の通り、春雨はダイエットには、実は向いてる食材といって良い食材です。低カロリー・低糖質・低GIです。
3拍子揃った食材です。
ただ、春雨の特徴として、味がほとんどありません。その為、調味料や他の食材と合わせて食べるケースが多いです。春雨自体の数値が低くとも、調味料の糖質量を吸い込んでしまうことは考えられます。
調味料は意外に糖質が多いのです。100g中の糖質量は以下の通りです。
- 砂糖 99g
- はちみつ 81.9g
- コショウ 66.6g
- みりん 43.2g
- からし 40.1g
- わさび 39.8g
- 白味噌 32.3g
- 焼肉のタレ 31.9g
- ウスターソース 26.7g
- ケチャップ 25.9g
1度の料理に使われる調味料の量は微量かも知れませんが、実は意外に糖質量は多いのです。春雨は味付けを吸い込みやすい食材ですから、濃いめの味付けには注意が必要なのです。
春雨ダイエットの効果は低カロリー|主食と置き換えるとカロリーカットになる
春雨ダイエットを成功させるポイントは、主食を春雨に置き換えることです。
白米やうどん、パンはすべて糖質の食べ物ですので、これを春雨に変えることで糖質の摂り過ぎを抑えられます。(味付けには注意が必要ですが)
冒頭でも少し紹介しましたが、春雨は100gで76kcalです。
一方、白米なら茶碗1杯140グラム235キロカロリー、うどんは1玉200グラムで210キロカロリー、5枚切り食パンなら1枚72グラム190キロカロリー、となります。
つまり、普段主食として食べているものを春雨に置き換えることで、カロリーを上手にカットできるのです。ただし、低カロリーに油断して、濃いめの味付けでたくさん食べてしまうと、オーバーカロリーになってしまいます。
普通の分量(100g〜200g)で、調整した味付けで、主食と置き換えれば、カロリーはカットできますね。
春雨ダイエットの効果|食物繊維とミネラル
食品標準成分表によれば、春雨の食物繊維量は微量(100g中に1.5g)です。
白米(食物繊維0.5g)と比べれば、やや多いですが、野菜などとは比べるまでもないほどの微量です。含んではいますが、1日の摂取量(男性18〜64歳で21g以上、女性は18g以上|参照:厚労省e-ヘルスネット)からしても、7%ほどにあたります。
また、微量ではありますが、カルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄などのミネラルを含んでいます。一見すると、あまり栄養素がない印象を受けますが、食物繊維とミネラルを含んでいるありがたい食品です。
春雨ダイエットはスープで食べる|春雨の効果を活かす
春雨はインスタントのスープでも摂取できます。市販製品に表示されているカロリー表示は当然低い表示をしています。
但し、市販の春雨スープだけを食べるということは、おすすめできません。春雨スープに含まれる春雨の量は少なく、食物繊維の効果で身体に入ってから膨らむというほどでもないからです。
結果、腹持ちが期待したほどよくないため、更に春雨スープを食べてしまったりします。すると、食べ過ぎてしまい、糖質や調味料の取り過ぎも気になります。
ですので、毎日の昼食は、インスタントの春雨スープ。お腹がすいたら、もう1個等という繰り返しをしていると、むしろ太ってしまう可能性もあります。
春雨ダイエットのレシピ|飽きずに続ける
春雨の良い点は低カロリーで食物繊維が多いことです。その点を利用して副菜に食べるレシピを紹介します。
ただ、飽きやすいと感じる可能性がありますので、味付けによって、色々な料理に合わせられるように工夫をしてみましょう。
春雨ときゅうりとワカメの和え物
材料|緑豆春雨、乾燥カットワカメ、きゅうり、ショウガ、ミョウガ。分量はお好みで。
味付けの調味料|酢、醤油、ごま油、砂糖、中華だし。
作り方
1)お湯を沸かす。春雨を入れて3分。ザルに上げて水気を切る。
2)1番のお湯を使って、ワカメも戻しておく。
3)春雨とワカメは、食べやすい大きさにカットしておく。
4)きゅうりは細切りで、ショウガとミョウガは、極細切りで、切っておく。
5)3番と4番をあえて、味付けの調味料を足して、完成。冷蔵庫で冷やしておいても良い。
春雨とひじきの梅肉あえ
材料|芽ひじき、春雨、梅肉、青じそ。
味付けの調味料|白いりごま、醤油、みりん、砂糖。
作り方
1)ひじきを水で洗ってから、沸騰したお湯に2分つけてザルに上げる。
2)春雨は、沸騰したお湯に入れて3分で、ザルに上げる。
3)青じそを粗めに刻む。
4)梅は種を取って、包丁で細かく切る。梅干しペーストで代用可能。
5)味付けの調味料をボウルで作り、全ての食材を合わせて和える。
まとめ
春雨は、なぜか誤解が多い食材ですが、数値的には、ダイエットに向いている食材です。
低カロリーで、低糖質、さらに低GI値であり、まさにダイエット向きの食品といえます。
主食として食べるにしても、食物繊維が多い野菜などと合わせて食することで、食物繊維が多い食事に変わることも出来ます。
唯一、注意が必要なのは、春雨自体には味がほとんどありませんので、味付けをする際の調味料を多く吸い込んでしまう可能性があることと食べ過ぎです。
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