ダイエットで痩せるのは、個人差があると言います。
また、痩せ始めるとどんどん痩せる、と聞いた事がないでしょうか。
ダイエットを始めて1〜2ヶ月経っても変化なしだと、「それは本当なの?」と期待と不安でいっぱいの気持ちになります。
結論から言えば本当です。ただし、個人差はあります。
痩せ始めるとどんどん痩せると聞いたが本当?
個人差という言葉を繰り返したのは、日常生活自体に個人差があるからです。
もちろん、体質・現状の体の状態・食生活・運動・運動以外に消費活動・現在のダイエットの状況など、個人差だらけです。
ただ、繰り返しですが、痩せ始めるとどんどん痩せるのは、本当です。痩せ始める部位もありますので、注目です。
ダイエットを始めて人が陥るあるあるパターン

何かのきっかけで、ダイエットを始めようと決心をする。
食事は糖質制限がいいらしいと聞き、炭水化物を減らすダイエットを始める。
運動も併用したほうがいいと聞き、久しぶりに走ってみたが、とっても疲れて、その後はウォーキンとジョギングを気分次第で行なっているが、毎日というわけではなく、サボりがち。
始めてから数日経過した時に、体重を測ったら、少し減少していた。「これはいい感じ」と思って喜んだが、その後の体重は、微妙に上がり下がりを繰り返し、ほとんど横ばい。そろそろダイエットを始めて2ヶ月になる。
断食でもしないと体重は減らないのかと最近考えている。

こんな感じの方が多いと思います。そんな時に、「痩せ始めるとどんどん痩せる」と聞いて、藁にもすがる思いで、「本当?」という気持ちになります。
実は最初の体重減少は水分です
多くの方が、糖質制限ダイエットを始めて、炭水化物の量を減らしたり、主食を食べないなど、していくと、始めてから間もなく、数kg体重が落ちます。
ダイエットの効果だ、と喜ぶのですが、それは水分が落ちただけなのです。
人間の体は、約60%ほどが水分なので、水分が落ちて、体重が減ったこともダイエットの効果と言えなくもないですが、ダイエットを始めた方が望んでいることは、脂肪を減らすことです。
特に、お腹周りの脂肪を落としたいと願って、ダイエットを始めた、と思いますので、水分だけと聞くと、がっかりしてしまいます。
なぜ水分が減ったかというと、糖質を減らした生活を始めたことで、糖質と結合する予定だった水分が排出されたのです。糖質は1gに対して水分3gが結合しグリコーゲンとなって肝臓に保存されているからです。
痩せ始めるのは時間がかかる

太り始めると同じように痩せ始めるにも、時間がかかります。
基本的には、食べる量カロリーが消費するカロリーを下回らなければ、痩せ始めることはないです。(あるいは食べるカロリーより、消費するカロリーが上回る状態)
ですので、痩せ始めるときは、食べるカロリーが減ることと、基礎代謝+通勤・仕事で体を動かす消費カロリー+運動で消費するカロリーの合計が上がることで、食べることと消費することの差が開いてきたときが前提となります。
痩せ始めないのは、消費するカロリーと食べるカロリーが同じか、減らしたつもりでもまだ食べる量が多いか、全く運動をしないので、消費するカロリーが少ないということです。

どんどん痩せ始めるポイントは
体内では食べるたびに、糖質が体内に取り込まれ、血液に混じって体の中へ送られます。体を動かす(基礎代謝は寝ている間の肺の呼吸や心臓の鼓動などの運動以外に動いている状態で消費されているエネルギー)たびに、血中の糖質がエネルギーとして使われます。
もし、糖質を使い切っても運動をしていれば、血中の中性脂肪がエネルギーとして使われます。それもなくなると、内臓脂肪が分解されてエネルギーになっていきます。ここが痩せ始めるポイントです。
しかし、糖質を使い切らずに残ると、中性脂肪に変化し、血中の中性脂肪が増えます。そしてその後は、内臓脂肪になり、太ってしまいます。
つまりジョギングを始めたから、筋トレを始めたからといって、その日から脂肪燃焼が始まるわけではないのです。食べるよりも使われるエネルギー量が多くなる生活習慣が繰り返されるようになってからが痩せ始めていくポイントになります。

痩せ始めるためには
痩せ始めるためには、体内に取り入れられる糖質量が自分の基礎代謝と他の活動で消費されるカロリーよりも、少なくないといけません。
そして、吸収した糖質を使い切ってもまだ運動が続いている状態にしないといけません。
つまり、炭水化物(糖質と食物繊維でできている)を食べる量自体を減らすか、糖質の吸収率が低い(GI値が低い)食品を食べることです。そして、脂肪を燃焼させるために、有酸素運動(代表的なのはジョギングや早足のウォーキング)を続けることです。
また有酸素運動の脂肪燃焼を効率良くするためには、血中の糖分を先に消費しておくほうが良いので、有酸素運動を始める前に、スクワットなどの筋トレを行い糖質を消費してから始めると痩せ始めるための運動が効率良くなります。
このような生活習慣を身につけることが重要なポイントになります。

痩せ始めたらどんどん痩せると言われるのは
ダイエットを始めても、簡単にすぐに痩せないのには原因があります。それは食べるカロリーと消費するカロリーとのバランスが、消費カロリー側が増えるまでに時間がかかることと、体内にすでにある糖質(血液中と肝臓に保存されてるグリコーゲン)を使い切って、脂肪を分解して消費エネルギーに転換していくまでの時間がかかることです。
また、食べる量を極端に減らしてしまったりすると、人間の生命維持のための機能(ホメオスタシス)が発動し、基礎代謝を減らして、少ない食事でも耐えられる省エネ状態になってしまいます。つまり痩せにくい状態です。
体重が減らなくなってから何日とか何ヶ月と言っているのがこの状態です。停滞期です。
省エネ状態になる時に、基礎代謝を減らすわけですが、具体的には、筋肉量を減らすという事が自動的に行われますので、これを阻止するために、食事を減らすことと筋肉量を維持するための筋トレが必要になります。
以上の状態が整った上で、痩せ始めるようになると、食べた糖質を使い切れるバランス(食べることと消費すること)の状態で、次に脂肪を燃焼(有酸素運動)してというサイクルが定着してきますので、脂肪燃焼が進みやすくなり、どんどん痩せる方向へと進んでいきます。つまり燃焼しやすい、代謝が高い状態にあるということです。
痩せ始める時期・タイミング
痩せ始める時期・タイミングには、前述の食べるカロリーより消費するカロリーが多くなってきた時期ということになります。
そこへつながる要素として重要なのは、次の3つです。
- 極端な食事制限で停滞期にならない程度に、低糖質・低カロリー・高タンパク質の食事
- 基礎代謝を下げないために筋肉量を維持する(筋トレとタンパク質の摂取)
- 脂肪燃焼のために有酸素運動を続ける(ジョギングか早足のウォーキング)5〜10分でも効果ゼロではないが、できれば20〜30分が効果的。
痩せ始めるには、食べるカロリーと体を動かして消費するカロリーのバランスが、消費する側に傾いている事が必須です。
全く運動なしで、基礎代謝だけの消費で痩せるとするなら、食事量はかなり減らことになります。しかし、人間の体は、糖質だけでできているわけではないですので、短期的な断食は、ある意味有効でも、極端な少食をや断食を長く続ければ、健康被害が起きてしまいます。
もちろん個人差はあります。ただ一つの目安として、3ヶ月ほどと考えておくと良いです。3ヶ月以上経ってるのに、全く変化がないとすれば、ダイエット方法をどこか間違えているのかもしれません。

まとめ
痩せ始めるとどんどん痩せるという仕組みがご理解いただけたでしょうか。
つまり裏返せば最初は痩せにくいということです。そして始めた途端に体重が減少したと思ったのは、脂肪燃焼などの効果ではなく、単に水分が減少しただけでした。
大事なのは、脂肪燃焼がしやすい体の状態を作ることと、消費エネルギーを高めることです。単純に食べなきゃ痩せるということでもないのです。食べなきゃ痩せる方法では、あとで食べた時に一気に戻ってしまいます。
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