肉を食べるというと、高カロリーで脂質が多い食べ物という印象があります。しかし世の中には、毎日肉を食べて体重が落ちました、という人がいるのも事実です。
早速、深掘りして紹介します。
焼肉でダイエットは可能!白米の食べ過ぎの方がはるかに高リスク
鶏の肉は、脂質が少なく、いかにもヘルシーなイメージがあります。
鶏肉のささみであれば、栄養は、ほぼタンパク質です。
しかし、ここで考えるのは、牛肉や羊肉・あるいは豚肉を食べることです。
気になるのは、本当に痩せるか、です。
今の日本では、3人に1人が肥満と言われるようになりました。その原因は、糖質を摂りすぎていることとされています。(厚生労働省の「国民の健康・栄養調査報告」を参照)
肉を食べるとむしろ痩せるというのは、そこにポイントが有るのかもしれません。
焼肉にダイエット効果がある理由
実際に、焼肉を食べてダイエットに成功している事例は、少なからずあります。
そこで、焼肉にダイエット効果がある理由を整理すると次のように考えられます。
- 特に牛肉は糖質がほぼ無い
- 肉の主成分はタンパク質である
- 脂肪燃焼を促進する栄養素を含んでいる
肉の糖質はほとんどない
牛肉だけに限らず、鶏肉・豚肉、また最近人気の羊肉まで含めても、ほとんどの部位が、糖質は100g中に1.0g未満しか含んでいません。
現代人の食生活は、炭水化物の摂取量が多く、タンパク質が少ないというデータ(参照:前述の厚労省の資料「国民の健康・栄養報告」)も、あります。
単純に肉を食べることで、炭水化物量が減少して、タンパク質が増えるのではないかとさえ、考えられます。
肉の主成分はタンパク質
肉の主成分内容は以下の通りです。(100gあたりの重さg)
牛肉 | 羊肉 | 豚肉 | 鶏肉(もも) | |
エネルギー | 371kcal | 227kcal | 386kcal | 181kcal |
タンパク質 | 14.4g | 18g | 14.2g | 18.3g |
脂質 | 32.9g | 16g | 34.6g | 11.0g |
炭水化物 | 0.2 | 0.1g | 0.1g | 0g |
近年、羊肉の人気が高い理由も頷けます。羊肉は、鶏肉に近いほど脂質も少なめです。
脂肪を燃焼する成分が含まれてる
肉の種類に差異はありますが、カルニチンやビタミンB群など、脂肪燃焼を促進してくれる栄養素が含まれています。
カルニチンを最も多く含んでいるのも羊肉です。100g中に167.mg含んでいます。ついで、牛肉が76mgです。
ビタミンB群は、いずれの肉にも、豊富に含まれています。そして、脂肪の代謝だけではなく、糖質とタンパク質の代謝もサポートしてくれます。
焼肉ダイエットのやり方・食べ方(食べる順番)
焼肉ダイエットのやり方とは、つまり、ダイエットをすると筋肉も分解してしまうところを、肉を食べることでタンパク質を食べて、筋肉量を維持し、脂肪燃焼を進めることにあります。
焼肉は食べる順番がダイエットには大事
焼肉の食べ方・食べる順番が重要になります。人の体は、最初に食べる食べ物の栄養が吸収されやすいので、いきなり肉を食べるのではなく、脂肪燃焼を促進するために、キムチなどから食べておきましょう。
わかめスープも最初に飲んでおくと脂肪の吸収を抑制する効果も期待できます。サラダやナムルなどもそうです。肉を食べる前に、脂肪燃焼促進と脂肪吸収の抑制ができる状態になるように、作っておくことが大事です。
焼肉のカロリーをダイエットで考えると
肉の種類選びでは、カロリー・脂質の多い豚肉よりも、羊肉を中心に食べるのがおすすめです。
低カロリー低糖質では、鶏肉が一番ですが、味が淡白なので、羊肉を中心に食べると、肉を食べる食欲の満足とダイエットを合わせて食べられます。
ダイエットでは、焼肉のタレも要注意
実は、ダイエットで気をつけるべき糖質は、ご飯やパンだけに入っているものではありません。
実は以外に多いのが調味料です。調味料は、口から入る分量自体は、極端に多いものではありませんが、糖質の含有量は、かなり高いのです。
主だったところでは以下の通りです(100gあたりの糖質量)
- 砂糖 99g
- はちみつ 81.9g
- 胡椒 66.6g
- みりん 43.23g
- からし 40.1g
- わさび 39.8g
- 白味噌 32.3g
- 焼肉のたれ 31.9g などです。
ですので、塩やレモンも合わせて食べるようにすると良いです。お店によっては、わさびで食べるように紹介してくれるお店もあり、なかなか美味しいのですが、わさびも意外に糖質量は高いのです。
もちろん、塩分も太りやすさに繋がりますので、食べ過ぎには注意が必要です。
毎日焼肉食べてダイエットはできるのか
実は、焼肉を食べることでダイエットをする人がいます。
焼肉を食べることで、一般に太るイメージとして言われることは、高カロリーで高脂質だからです。
しかし、事実毎日焼肉を食べてダイエットに成功している人がいます。
焼肉を食べることはタンパク質と脂質、そして脂質を燃焼させる成分を食べている
しかし、肉を食べると同時に、肉に含まれるカルニチンやビタミンB群という脂肪燃焼を促進させる成分を食べることになり、さらに肉の脂質は吸収効率は良くないのです。
つまり、毎日焼肉を食べる人は、吸収効率が悪い脂質を食べるが、同時に脂肪燃焼を進める成分も食べている。むしろ炭水化物を少ししか食べない生活をしていることになります。その結果、痩せているのかもしれません。ただし、適量(100g程度)です。
当然ですが、食べ過ぎは、肉に限らず、どの食材にしても、トラブルが発生します。
焼肉は、毎日食べたとしても適量であれば、むしろ痩せる期待ができるのです。
炭水化物中心の食事こそが、炭水化物の食べ過ぎとなり、肥満を招いています。実際、肉を食べる習慣がないのに、肥満体型の人は、数多くいます。脂質の問題ではないということです。
脂質は吸収効率が悪いが糖質とタンパク質は100%吸収されて脂肪になる
脂質に対する見解も医師によって違いがあり、まだまだ解明されていないことがあるものと思われます。肉に含まれる脂質についても、1日の摂取量(男性74g、女性56g)は、細胞膜やホルモン作成に使われてしまい、余るということはないことであるとしています。
また、脂質は、水に溶けにくいため、腸から100%吸収されないのです。吸収効率が悪いということは、対外に排出されるということです。
むしろ、炭水化物やタンパク質は、ほぼ100%体内に吸収されるというのです。ということは、肉の食べ過ぎよりも、ご飯の食べ過ぎの方がダイエットとしては、問題であるということです。
なぜなら、糖質は糖質のままで体内に保存されず、脂肪となって保存されるからです。
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