三大栄養素の一つであるタンパク質は、体を構成する要素を作るだけではなく、酵素やホルモンを作る基にもなっています。
しかし、食事の中で、タンパク質に意識をすることでもダイエットを進めることができるのです。当記事では「タンパク質を意識することで痩せるのはなぜか」について、紹介いたします。
タンパク質で痩せるのはなぜ
食事に関するダイエット方法では、炭水化物を抜くダイエット、つまり糖質制限をするダイエットが主流です。もちろん、それはそれで正しいのですが、実はタンパク質を食べることでダイエットが加速します。ですので、タンパク質が痩せるには必要なのです。
ちなみにタンパク質を食べたり、飲んだりするだけでは、痩せることは難しいです。
タンパク質は、英語でプロテイン(protein)と言います。プロテインの名前がついた商品がコンビニやスーパーでは、たくさん販売されています。
それらを食べること・飲むことだけでは、スムーズに痩せることは困難です。
タンパク質で痩せるのはコレシストキニンの分泌
コレシストキニン(CCK)は、脂肪やタンパク質を食べることによって、十二指腸から分泌される消化管ホルモンです。
分泌されることで、脳の食欲中枢に作用し、食欲を抑制することが分かっています。ダイエット中には、食事を制限やコントロールをしますので、食事量を減らすこともあります。
その結果、空腹感が増して、食べ過ぎになっては、ダイエットは水の泡になってしまいます。食欲を抑えられれば、当然、ダイエットにもつながります。
タンパク質は脂肪になりにくいから痩せる
炭水化物の糖質は、上がった血糖値が下がるときに、体内で糖質から脂肪に変わります。
炭水化物の吸収率は100%とされ、エネルギーとして代謝されなかった糖質は脂肪になってしまいます。また脂質は、エネルギー源やホルモンや細胞膜に使われますが、残った分は、脂肪として残ります。
つまり、炭水化物と脂質は、食べすぎると、脂肪となって体に蓄積されてしまいます。
タンパク質は基本的に、余っても体内で蓄積されず、分解され排泄されます。ただ、あまりにタンパク質を多く摂取しすぎると、分解する内臓が疲弊したり、結石の原因になる可能性もあり得ます。
ただ、一般的には、タンパク質が脂肪になって体内に蓄積されることは、あることではありません。
タンパク質で痩せるのは筋力アップで基礎代謝が上がるから
ダイエットでは基礎代謝が重要な要素になります。
一般的に、糖質制限ダイエットを行う人が多く、糖質制限ダイエットを行う人の課題は、共通しています。
体内に糖質が入ってこなくなることで、それまでは糖質をエネルギー源としていたエネルギー代謝のシステムを、脂肪に変えて燃焼させるようにすることです。
しかし、実際には、エネルギー源が糖質から脂肪に変わり、脂肪燃焼していくことで、体脂肪が減少し、お腹が凹んだり、していくことを目指してダイエットをしています。
しかし、このエネルギー源が、糖質から脂肪へと変わっていくときに、筋肉も分解されてエネルギーを作ります。具体的には、筋肉量が減って基礎代謝が下がっていきます。
筋肉が減って基礎代謝が下がっては、ダイエットに支障が出てきましますので、筋トレをして、タンパク質を食べ筋肉減少を食い止めることが必要だからです。
タンパク質で痩せるための食べ物
実は私たちの食生活の中で、タンパク質は食べられなくなってしまっています。1995年をピークに減少を続けています。(厚生労働省の国民健康・栄養調査)
大まかな目安としては、男性60g・女性50gとされていますが、最近の考え方では、体重1kgあたりの考え方が一般的です。
タンパク質を1日に食べる量は、日中の体を動かす量で変動します。運動をしない人の場合なら体重✖️0.8g〜1.0g、軽めの運動を繰り返し行っている人なら体重✖️1.2g〜1.4g、かなり強めの運動を数時間行っている人なら、体重✖️1.4g〜1.7gです。
タンパク質で痩せるための具体的な食べ物は、牛赤身肉・納豆・豆腐・牛乳・卵が代表的です。タンパク質には、動物性タンパク質と植物性タンパク質があります。ダイエットのためにタンパク質を摂取するには、両方のタンパク質を食べることが理想です。
朝にタンパク質を食べて痩せる理由
朝にタンパク質を取ることで、代謝が上がります。代謝が上がれば痩せやすい状態になっていきます。
また、糖質や脂質のように、体の中にストックされるものでは、ありません。必要以上に食べたり飲んだりしても、基本的に排泄されてしまうのがタンパク質です。それ以上に食べてしまうと、タンパク質もやはり脂肪となってしまいます。
ですので、タンパク質の食べ方は、1日の中で分けて食べることが、基本です。イメージは、3食なら3回に分けて、食べたい飲んだりするということです。1度の食事で1日分という食べ方をすると排泄されるか脂肪になる可能性があります。
夜寝ている間でも、確かに体は動いています。ただ、タンパク質で代謝アップさせるには、積極的に筋肉を動かすこと、その前後にタンパク質を取ることが理想的です。
すると、筋肉の再合成にも生かされやすくなり、筋肉が大きくなることで、代謝がさらに上がり痩せやすくなります。
糖質制限のダイエットを実践している人は、筋肉量の減少を起こしやすいです。朝食と運動の理想形は、朝食前に有酸素運動で脂肪燃焼をして、朝食時にタンパク質を摂取し、朝食後に筋トレを行う、です。
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