肥満(ダイエット) 外来|個人的努力では難しいと思う方

ダイエット外来

厚生労働省の資料「国民健康・栄養調査結果の概要」から、国民の肥満傾向が高まっていることがわかります。原因と思われるのは、炭水化物の摂取量が増加していることに関係があると思われます。(あくまでも推測ではありますが)

自分なりにダイエットを行なった結果、以前の体型を取り戻すことができる人もいますが、難しいという人も多いです。

先の資料の最新データによれば、男性の33%、女性の32%が肥満であるとされています。

わかりやすく言えば、3人の一人が肥満ということになります。

目次

肥満(ダイエット) 外来|食事や運動で痩せないなら

ダイエット外来 (1)

肥満は万病のもとと言われます。苦笑いで誤魔化しておけるものではありません。

医師との面談で言われた経験のある方ならば、お分かりだと思いますが、生活習慣病の中で、肥満が関係していると言われるのは次の通りです。

  1. 糖尿病
  2. 高脂血症(脂質異常症)
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. メタボリックシンドローム
  6. 動脈硬化
  7. 虚血性心疾患
  8. 脳梗塞

改めて確認すると驚いてしますね。上記の疑いある段階で医師と面談し、アドバイスを求めると決まって言われることは、「体重を落としてください」です。

日本肥満学会のガイドラインにあるBMIという数値についても、かなり知られるようになりました。最近の体重計でも測れます。

もし、BMIの数値が、25以上になると、肥満になります。35以上ならば高度肥満ということです。本当は深刻な状態です。

ダイエット外来、肥満外来は、そんな状態になってしまって、個人努力のダイエットではどうしようもないという場合に、専門のドクターや管理栄養士がサポートしてくれるのです。

ダイエット(肥満)外来は保険が適用されない場合もある

保険が適用になる目安は下記の通りです。

基本的には、肥満の状態が医学的な問題になっているかどうかがポイントです。単に美容の目的では対象にならないので、事前に確認されたほうが良いです。(病院によっても違いがあります)

  1. BMIが35以上の人
  2. BMIが35以上で、肥満と診断され、高血圧、糖尿病、脂質異常症と指摘された人
  3. 肥満によるいびきや、睡眠時無呼吸症候群と診断された人
  4. 肥満による膝痛、腰痛のある人
  5. 肥満によるそのほかの健康障害がある人

ダイエット外来で扱う薬

西洋医学と東洋医学では、薬によるアプローチが違います。

西洋医学では、局所的なアプローチで、一般的に即効性が高いのが特徴とされ、東洋医学では体全体のバランスや流れにアプローチするのです。

医療機関で扱われているダイエットに効果がある薬は、リパーゼ阻害剤、食欲抑制剤、SGLT2、GLP-1があります。

リパーゼ阻害剤

リパーゼとは脂質の消化を行う消化酵素です。リパーゼ阻害剤は、リパーゼの働きを阻害し、脂肪が分解吸収されずに体外へ排出するものです。脂肪吸収を30%程度抑制する効果があるとされています。ほかの薬と服用しても作用が強くなるということがなく、持病があって薬を飲んでいる方でも飲める薬という特徴があります。

食欲抑制剤

この薬には、摂取抑制作用、消化吸収抑制作用、消化エネルギー促進作用という効果が期待できるとされています。BBXとマジンドール(サノレックス)が知られています。BBXには食欲抑制の他に、摂取した脂肪の50%をカットしてくれます。マジンドール(サノレックス)は、食欲抑制と消化エネルギーを促進させて、代謝を促進させ、肥満を解消させる効果が期待できます。サノレックスは、厚生労働省から、唯一認可を受けています。

SGLT2

SGLT2阻害薬は、グルコースを尿中に排出して体重を減少させる薬です。代表的なものにフォシーガがあります。使用することで、一日300〜400kcalのカロリーを排出できるのです。

GLP-1

GLP-1受容体作動薬です。食欲抑制をし、胃排泄抑制作用によって、体重を減少させます。

防風通聖散(漢方)

肥満の方に使われる代表的な漢方薬です。食欲を抑えて、便秘を解消して、脂肪燃焼効果があります。排便を促進し、余計な水分を排出する働きもあり、むくみも解消します。皮下脂肪が多く、食旺盛な方に使われます。

大柴胡湯(漢方)

男性の肥満に使われます。ストレスで飲食過多となり腹が出た人、内臓脂肪が多い人に使われます。食欲を抑制します。

ダイエット外来でかかる金額

治療の期間や方法が病院によって異なります。ですので、病院・クリニックによって、金額に差があります。また、保険の適用になるもの、ならないものがありますので、事前に相談・確認をされたほうが良いです。

美容が目的と思われる場合には、保険の適用はありません。またBMIが高い場合でも、前述したような医学的な問題までではないと判断されると、保険適用外となりますので、注意が必要です。

かかる費用としては以下のようなものがあります。

  1. 尿検査
  2. 血液検査
  3. 心電図
  4. 栄養指導
  5. 運動指導
  6. エコー検査
  7. 体脂肪測定
  8. 薬代
  9. 外科的施術(脂肪吸引・脂肪溶解注射)

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