ダイエットをするときには、糖質や脂質が大事な要素です。しかし忘れてならないのは、カロリーです。糖質制限や脂質制限をしているのに、ダイエットで痩せないという人は、カロリーについてノーチェックです。
栄養素について、制限する食事をしていたのに、カロリーを気にしていなかったために、オーバーカロリーとなっていて、太ったということもあるのです。
当記事では、男性のカロリーと年代に関して深掘りし、紹介します。
ダイエットで重要な食べるカロリーと使うカロリー| 男性年代別にチェック
カロリーを語る上で、重要なことは基礎代謝です。基礎代謝については、男性と女性では大きな違いがあります。
女性の場合は、14歳をピークとした後、高校卒業からあとは、ずっとほぼ一定なのです。20歳女性と60歳女性の基礎代謝は、1110kcalと1100kcalです(食品標準成分表を参照)。ほとんど変化がありません。
しかし、男性の場合、17歳でピークとなった後、年代と共に下降して行きます。
男性のカロリーの特徴
働き方についても、最近の女性は活動的な職種を選択する人も増えているように感じますが、やはり体の活動量としては、男性と比べると少なめです。まや、年代による働き方の違いはそう感じられません。
しかし、男性の場合、若い年代では、体を使う仕事が非常に多く、年齢が上がり職位が上がることで行動半径が小さくなって行きます。ついには、デスクワークを中心とした頭脳労働に移行して行きます。仕事内容も徐々に変わり、責任がある仕事が増えて行きます。50歳代ともなるとどんどん経営に近い仕事になって行きます。
これは、男性の場合、若い年代のうちは、体をよく動かす業務が多く、筋肉をよく動かしますので、活動による消費量はかなり高くなります。
反面、年代が上がると、業務上の行動半径は小さくなる傾向があります。さらに進めば30代後半から40代になれば、デスクワーク中心となり、業務責任を果たしていくようになります。
つまり、年代と共に活動消費カロリーは、だんだんと小さくなり、年代の基礎代謝と合わせると、
1日カロリーを年代によって比較|男性
男性について、各年代の消費カロリーを比較してみると以下の通りです。
体重は各年代の平均体重で計算しています。
50代男性のダイエット|消費カロリー
身長170cm、体重70.6kgの基礎代謝は1566kcalです。仕事はほぼデスクワークだけです。ですので、1日の仕事による消費カロリーは少ないです。基礎代謝と活動消費カロリーを合計すると、1879kcalほどと考えられます。
40代男性のダイエット|消費カロリー
身長170cm、体重70.3kgの基礎代謝は1618kcalです。仕事の内容は、デスクワークが多くなり、現場的な作業量は減少します。1日の総消費カロリーは、2231kcalと考えられます。
30代男性のダイエット|消費カロリー
身長170cm、体重68.6kgの基礎代謝は1652kcalです。日中の活動エネルギーは、まだ体を動かす業務もあり、1日の消費量は少し多めです。2560kcalほどと考えられます。
20代男性のダイエット|消費カロリー
身長170cm、体重65.4kgの基礎代謝は1666kcalです。日中の活動エネルギーは、体を動かす業務が多いことを加味すると、1日の総カロリーは2875kcalほどと考えられます。
各年代の消費カロリーは、かなり差が出ています。40歳50歳で肥満に悩む人が増えてくる原因が、この消費カロリーを見るとよくわかります。
この消費カロリーには、通勤時の消費カロリーが計算されていません。例えば、体重70kgの人が、駅まで徒歩20分、電車に乗って60分、駅構内の階段を上り下りという通勤時のエネルギー消費量は、片道で240kcal、往復なら約500kcal消費することになります。
車通勤の人なら、60分の運転なら、往復で150kcalほどの消費となります。
ダイエットする男性の摂取カロリー
上記の年代別消費カロリーを参照すると、50代の自家用車通勤する男性は、1日の消費カロリーは約2000kcalほどになります。(あくまでも平均体重に基づいています)
もし現在の体重がこの平均体重を超えているならば、現在の1日の摂取カロリーは、2000kcalよりも多く摂取しているはずです。
その場合は、平均体重の70.6kgの人の基礎代謝と活動消費エネルギーの合計が、目指すべき摂取カロリーの数値になります。摂取カロリー1879kcalの食生活をするのです。
ダイエットをする男性が平均体重の70.6kgではなく、標準体重である63kg になることを目指すのであれば、基礎代謝と活動消費カロリーと合計し、1日の摂取カロリーは1757kcalとなります。これが目指すべき摂取カロリーです。
男性がダイエットをするための食事カロリー
上記の各年代別の消費カロリーと摂取カロリーを比べて、消費カロリーの方が多い日が続けば体重は減少する可能性がありますし、摂取カロリーの方が多い日が続けば体重は増えます。
もちろん、太る痩せるは、栄養バランスも関係します。消費カロリーよりも摂取カロリーが少ないとしても、炭水化物と脂質だけを食べ続けるような食生活であれば、カロリーオーバーになっていなくとも、消費しきれなかった炭水化物と脂質は、体内に脂肪として残ってしまいます。
また、低炭水化物・低脂肪で高タンパクな食事生活を続けていたとして、適度に筋肉トレをしていなければ、筋肉を増やすことができません。
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