ステーキでダイエットができると言われても、すぐになるほどとは思えないと思います。
しかし、カロリー自体は高いのですが、脂肪燃焼に作用する栄養素が豊富に含まれているのです。
もちろん栄養面で言えば、タンパク質が豊富なことも有効です。
また、肉といってもどの部位を食べるのかでも違いがあります。
さらに、牛肉以外の食材をステーキのように食べる食べ方もあります。
ステーキダイエットやり方次第
ステーキは、意外にもダイエットに向いてるポイントがあるのをご存知でしょうか。
確かに、カロリー面では、牛肉は高カロリーです。
部位によっては、100gで500kcalもあるので、ダイエットに向いてるとは、なかなか感じません。
しかし、ステーキには、L-カルニチンという脂肪燃焼効果に働いてくれる栄養素が豊富にあることを知っていますか。
L-カルニチンは、人の体内にもある物質です。
しかし、ダイエット中は、肉を食べないようにする人が多いです。
その結果、体内中のL-カルニチンの量が減少してしまいます。
そして、脂肪燃焼効率が低下してしまっているかもしれません。
他には、ステーキにはタンパク質が豊富に含まれている点も、ダイエットに向いてるのです。
たんぱく質は、ご存知の通り、筋肉を維持するために必要な栄養素です。
筋肉が減少してしまうと、基礎代謝が下がり、消費エネルギーが減少してしまいます。
ダイエット中は、むしろ消費エネルギーは高めたいのに、逆になってしまいます。
カロリーが高くないなら、牛肉はとてもダイエット向きの食材ということです。
そんな都合が良い事はあるのでしょうか。
ステーキダイエットを成功させる食べ方
ステーキはダイエットに向いた食材である事は、前述の通りです。
気になるのは、カロリーだけなのですから。
では、ステーキを食べてもダイエットに効果がある食べ方を紹介します。
ここでは3つポイントを紹介します。
赤身肉を選ぶとステーキでもダイエットに
ステーキを食べてもダイエットしたいときは、脂身の少ない赤身肉を選んでください。
牛肉はやはり、脂身が多い部分は、カロリー高めです。
例えば、和牛のバラ肉(脂身がある)の場合、100gあたりのカロリーは、517kcalもあります。
しかし、もも肉やヒレなど赤身肉の場合、100gあたりのカロリーは、もも肉で193kcal・ヒレ223kcalにまで下がります。
バラ肉の半分以下になります。
それに、タンパク質は、同条件で確認すると、バラ肉のタンパク質は100g中に11.0gしかありませんが、ヒレ肉には、19.1gも含んでいます。
2倍弱のタンパク質量です。
まさに、高タンパクで低カロリーです。
これなら、牛肉のステーキを食べても、ダイエットに効果がありそうではないですか。
(成分量は日本食品標準成分表を参照しています。)
ステーキダイエットの食べ方は野菜から食べる
ステーキダイエットに限らず、ダイエットを意識しているのなら、食事の時には、野菜から先に食べる事です。
これは、ダイエットの大事な秘訣ですね。
咀嚼(そしゃく)をする事で、満腹中枢が刺激されていきます。
野菜は、食物繊維が多く、他の食材よりも、よく噛まないといけませんね。
それが良い刺激になります。
満腹中枢が刺激されると、食べ過ぎを予防することができます。
また先に、野菜食べることで、食物繊維がお腹の中で、膨れ易くもなりますし、野菜の栄養素であるビタミンやミネラルは、牛肉を食べるための準備(消化・吸収)をしてくれることにもなります。
糖質とダイエットステーキ
ステーキの部位を選べば、高タンパク低カロリーの食事になることを解説しました。
ダイエットを行う人は、多くの場合、糖質控えめの食事をしているはずです。
高タンパク低カロリーの肉を食べて、満腹中枢が満足するようになれば、ごはんの量も減少し易くなります。
肉の量は増やしても、ごはんの量は減らす意識をすることです。
牛肉ステーキダイエットでは部位にこだわる
牛肉は、食べる部位で、栄養成分が大きく違います。
ダイエットをしている方ならば、牛肉を食べる時には、部位選びにこだわるべきです。
ダイエットはヒレステーキが一番しやすい
牛肉のヒレ部分は、高タンパク低カロリーの代表的な部位です。
当然、ダイエット中のあなたには、最も適した牛肉部位です。
カロリーは、和牛のヒレ肉では、100gあたり223kcalしかありません。
高カロリー部位の代表ともいえるサーロインの隣がヒレ肉の部位です。
真逆の成分になっているのは興味深いことです。
223kcalがどの程度低カロリーなのかは、他の食品と比べるとよくわかります。
例えば、カップ麺なら400kcal〜500kcalです。
ヒレ肉なら、カップ麺の半分のカロリーということです。
牛モモ肉でステーキダイエット
ダイエットをしている方におすすめしたい、ヒレ肉に次ぐ、高タンパク低カロリー部位は、もも肉です。
もも肉も、ヒレ肉と変わらず低カロリーな部位です。
しかし、カルビやサーロインのように、2〜3度噛むと口の中で溶けてしまうような事はなく、牛もも肉も赤身の肉ですから、よく噛む必要があり、咀嚼することが、満腹中枢を刺激しやすいことも、ダイエットに向いています。
また、もも肉の特徴は、タンパク質が多いことです。
100gあたり21.3gのタンパク質を含んでいます。
わずかながらに、ヒレ肉よりも高タンパク食品ということです。
ランプステーキもダイエット向き部位
牛肉のランプとは、サーロインとヒレの隣にある部位です。
ランプもまた高タンパクで低カロリーな部位です。
牛の腰からお尻にかけての部分で、脂肪が少ない赤身肉の部位として、人気があります。
近年、特に人気が高まっています。
ハンバーグかステーキ?どちらがダイエット向きなのか
ハンバーグとステーキではどちらがダイエットに向いているのか、考えた事はありますか?
ステーキは、肉の塊なので、もしかすると、ハンバーグの方がダイエットに向いてると考える人がいるかもしれません。
実際には、ステーキの方がダイエットをしている方に、おすすめなんです。
ポイントは、糖質です。
ハンバーグは挽肉が原料です。
脂肪も含まれることになりますが、問題は糖質が含まれていることなのです。
ひき肉から、ハンバーグになるまでに、パン粉や玉ねぎ・調味料が混ぜ合わせられます。
結果、血糖値が上がりやすい食べ物になってしまいます。
ランプやヒレのステーキと比べれば、脂肪も多いし、糖質も多いのが、ハンバーグということです。
ステーキダイエットメニューは牛肉だけじゃない
最近では、牛肉以外の食材を使ったステーキが、増えました。
いずれもダイエットに向いた食品です。
こんにゃくステーキダイエット
ダイエットを考えたステーキなら、こんにゃくステーキは外せません。糖質・脂質・カロリーのいずれもほとんど含まれていません。あるのは、食物繊維とミネラル(カルシウム、カリウム)です。
味がしみやすく切れ目を入れておいたこんにゃくを5mm厚程度に切ります。フライパンで焼くわけですが、焼く前に、醤油ベースの調味料(みりんと砂糖・にんにくも加えて)に10分間ほど付けておきましょう。
味を染みこませたこんにゃくを焼きます。表面はカリカリに焼いた方が、ステーキ感がでます。焼いたこんにゃくは取り出して、皿に盛り付けます。先に味付けに使った調味料を煮詰めて、焼き上がっているこんにゃくに、煮詰めた調味料をかければ完成です。
好みで、ワサビを付けましょう。なお、こんにゃくステーキには、糖質・脂質・カロリーがありませんが、調味料の量は、過ぎると糖質の心配をしなくてはいけませんので、ほどほどに。
鶏胸肉ステーキダイエット
鶏胸肉といえば、まさに高タンパク低カロリーの食材のイメージがあります。
牛肉の脂肪が気になるのなら、鶏胸肉でステーキを食べて、ダイエットすることをお勧めします。
鶏胸肉で皮なしであれば、カロリーは、100gあたり121kcalにまで下がります。
タンパク質は24.4g、脂質はわずか1.9gです。
「牛のヒレやランプが、高タンパク低カロリーなのは分かったが、自分の場合は、脂質もとても気になる」という方なら、やはり鶏胸肉のステーキが一番です。
豆腐ステーキダイエット
肉は美味しいので、どうしてもついつい食べ過ぎてしまうという人ならば、豆腐ステーキはいかがでしょうか。
豆腐のカロリーは、木綿豆腐で72kcalです。
明らかに低カロリー食品です。
豆腐のタンパク質は、6.6gなので、高タンパクというほどではありませんが、ミネラルやビタミンが豊富なことや、大豆ポリフェノールのイソフラボンが含まれていますので、ダイエットも美容も考えたい人には、豆腐ステーキは最適です。
大根ステーキダイエット
最後に大根ステーキもダイエットにとても向いています。
何しろ、大根は90%以上が水分です。
カロリーも脂質も、大根には、ほとんどありません。
カロリーは、100gあたり18kcalしかありません。
脂質は、0.1gです。
味付けに、バターやガーリック・醤油を使っても、カロリーは100kcalにすらなりません。
まとめ
ステーキはダイエットに向いている食材です。
痩せたい人にとっては、ほとんど食べられなかった食材でしょう。
しかし、今日からは気兼ねなく食べられます。
「ダイエット中なのに、ステーキ食べて大丈夫?」と聞かれたら、ステーキの効果を教えてあげてください。
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