もやしはダイエットをする人にとって、最適かつ最強食材であることは間違いありません。以前は、カロリーも糖質もないが栄養もない食品とされていました。
現代では、たくさんの種類のビタミンやミネラルが含まれていることがわかっています。
三大栄養素で見れば、低糖質で低脂質、タンパク質は少ないながら意外に含有量があり、さらに価格が安いというダイエットをする人にとっては、欠かせない最適最強の食材です。
もやしがダイエットの最適最強食材である理由
もやしがダイエットの最適最強食材であることに異論がある人は、少ないと思いますが、改めて、なぜ最強なのかについてに、掘り下げて紹介します。
もやしは食べすぎてもカロリーの心配は不要
ダイエットに良いとされる様々な食材食品がありますが、多くの場合、そうは言っても食べ過ぎには注意なのです。
しかし、もやしについては、90%以上が水分です。
カロリーについては、100gあたりで緑豆もやしで14kcal(大豆もやしが一番多くて37kcal)、脂質も炭水化物も非常に少ないです。(参照:日本食品標準成分表2015年)
もやしの成分表 | 緑豆もやし | ブラックマッペもやし | 大豆もやし |
カロリー(kcal) | 14 | 15 | 37 |
水分(g) | 95.4 | 95 | 92 |
炭水化物(g) | 2.6 | 2.7 | 2.3 |
脂質(g) | 0.1 | 微量 | 1.5 |
タンパク質(g) | 1.7 | 2 | 3.7 |
ビタミンB1(mg) | 0.04 | 0.04 | 0.09 |
ビタミンB2(mg) | 0.05 | 0.06 | 0.07 |
ビタミンC(mg) | 8 | 11 | 5 |
葉酸(μg) | 41 | 42 | 85 |
食物繊維(g) | 1.3 | 1.4 | 2.3 |
一般的にスーパーコンビニで見かけるもやしは、緑豆もやしです。ブラックマップもやしは、黒豆のもやしです。大豆もやしは大豆がついたまま食べられ、ナムルなどにつかわれています。
かなり食べすぎるほどに食べたとしても、ダイエットにマイナスになる要素(カロリー・炭水化物・脂質)は、非常に少ないのが特徴です。
もやしの食物繊維が便秘を予防する
もやしの食物繊維の量は、意外に多いです。種類によって少しばらつきはありますが、健康飲料の青汁1杯に含まれている食物繊維の量と大差がありません。
また、もやしの食物繊維は、水溶性と不溶性の両方が含まれていることも、ダイエットにとって最適最強と言えるポイントです。
水溶性食物繊維は、水に溶けますが、ゼリー状になって胃腸の中を移動していきます。ですので、糖質の吸収を抑えてくれますので、食後の血糖値の急激な上昇を予防してくれます。(血糖値が上がりにくいということは、太りにくいということにつながります)
また、不溶性食物繊維は、体内に入ると、水に溶けずに膨らむ性質があります。ですので、ふくらんでくれることで、便の量が増え、腸を刺激しやすくなります。便秘の防止になり、腸内環境が良い状態が維持されやすいので、ダイエットにとってプラスの作用をしてくれるのです。
大豆もやしの大豆タンパク質は脂肪燃焼促進し、蓄積を抑える
大豆もやしに含まれる大豆タンパク質は、脂肪燃焼を促進する作用があるといわれます。また、体脂肪の蓄積を抑える効果もあるのです。
タンパク質には、動物性と植物性がありますが、理想的には両方のタンパク質を食べることがダイエット的にも良いのです。
植物性タンパク質といえば、やはり大豆などの豆類がよく知られるところですが、野菜にもタンパク質を含んでいるものがあります。枝豆やブロッコリー、アスパラガスです。大豆もやしのタンパク質量は、アスパラガスとほぼ同量を含有しています。
もやしの栄養|意外にすごい
もやしは、水分が多く、低カロリーで低糖質・低脂質の食材ですが、栄養素をたくさん含んでいる食材です。
それらの栄養素は、ダイエット以外のところでも私たちの体を助けてくれます。
もやしのアスパラギン酸がすごい
もやしにはアスパラギン酸が非常に多く、特に大豆もやしは100g中に890mg、緑豆もやしが460mg、含んでいます。野菜では、トップクラスの含有量です。
アスパラギン酸の特徴は、利尿作用があることと、疲労物質の乳酸をエネルギーに変えるサポートをするので、疲労回復に効果があるのです。
もやしの効果で肝臓の働きが良くなる
もやしに含まれるビタミンB1・ビタミンB2には、肝機能を良くする効果があります。また、植物性タンパク質も、肝臓を元気にしてくれる働きがあるのです。
また、もやしの葉酸(ビタミンB9)は妊婦に限らず、お酒を飲む人には、不可欠な栄養素です。葉酸には、肝機能を高めて、アルコールの代謝をサポートする作用もあります。
酒を飲むたびにもやしを食べた方が良いです。
ビタミンCと酢もやしの効果で皮膚や血管が元気に
もやしは水分が多く、生のままではすぐに傷んでしまいます。そこでおすすめなのは、酢もやしにすることです。それでも、期限は1週間ほどですが、生よりも数日持ちます。
もやしに含まれるビタミンCには、皮膚や血管の老化を防止する役割がありますが、酢もやしにしておくことで、ビタミンCは酢によって吸収されやすくなります。
もやしダイエットが失敗するのはやり方に間違いが
これほど好条件が揃っている「もやし」ですが、ダイエットに失敗する事例もあります。
チェックをして、失敗しないようにお役立てください。。
もやしだけに頼るとダイエットに失敗する
もやしには、意外に栄養があることがわかりました。
ビタミンやミネラルも含んでおり、必須アミノ酸や、アスパラギン酸のようなその他のアミノ酸も含んでおり、見た目のイメージからかけ離れたダイエットの最適最強食材です。
価格が安いこともあって、毎日もやし生活みたいな食生活をする方もいらっしゃるようです。しかし、注意が必要なのは、もやしには3大栄養素が非常に少ないことです。3食のうちの1食をもやし中心に置き換えるなどはありですが、もやしだけ食事では、栄養不足になる可能性があります。
くれぐれも、もやしだけ食生活には、ならないようにご注意ください。逆にいえば、「もやしダイエットは、それだけ強力なのです。
もやしダイエットで痩せない人にある共通点
これだけ、ダイエットには、最適最強の食材なのに、やり方を間違うと痩せないという結果になってしまいます。
もやしダイエットで痩せない人の共通点とはどんなものか、事前に知っておくことで、同じ失敗をせずに済みます。
もやし料理の料理方法で知ってる方法が少ない
最強食材であるもやしは、もやし自体に味の個性を強く持っていません。他の食材と合わせてこそ長続きするものです。
まして、最強だからと言って、結果を急ぎ、3食を「もやし尽くし」にするのは、賛成できません。すぐに、飽きてしまいますし、もやしだけを食べ続けて体調不調になったという事例もあります。
当然そうなります。もやしは、含有している栄養の種類は豊富ですが、栄養素の量は足りているわけではないからです。仮に、1日に必要な栄養素をもやしだけで賄おうとすれば、とんでもないほどの量を食べなくてはならないことになります。
飽きることがないように、もやしをベースにした料理方法をストックしておく必要があります。また、頻度も1日に1食でしょう。酢もやしのように、作り置きをしておいて、毎食に付け合わせ的に食べる方法もありです。
3食もやしメインの食事
前述の点と同傾向の問題です。もやし自体は味の個性がありません。もやしと何かを炒めるだけでは、栄養不足にもなります。
もやしをメインとする料理、もやしを脇役とする使い方、サイドフード(付け合わせ)、等々栄養のバランスを考慮した、料理方法を準備しておかないと、仮に飽きないとしても、栄養不足で、病院に行くことになります。(実例では、もやし炒めだけを食べ続けて、病院に言って、栄養失調の診断を受けています)
食事の合間の間食がやめられない
3食続けて、もやしメインの食事をすれば、食べた感じがしないという問題も起きます。
当然、間食が増えることになります。もやしダイエットしてるはずなのに、間食でダイエットした分を増やしてしまうという悪循環です。
満腹感が足りない問題解決には、不溶性食物繊維を含んだ食材と脂質のある食材を、もやしに加えた料理を食べることです。また糖質量があまりにも少なすぎる可能性もありますので、他の食材も含めて、1日に130g程度は取るようにする(一般的な糖尿病患者の病院食レベルです。)ことです。
不溶性食物繊維は、体に入ると、水分で膨らみます。当然満腹感や腹持ちが良くなります。もやしにも不溶性食物繊維は含んでいますが、もやしだけでは、3回食べたとしても食物繊維の量が不足しています。他の食材でもカバーしましょう。
また、脂質はもやしにほとんど入っていない成分です。脂質は、消化に時間がかかるのが特徴であり、腹持ちも良くなります。もやしにもう1〜2品脂質を含んだ食品を食べてください。
そして、人は体内の糖質量が少なくなると、空腹感を感じるようになります。糖質を制限することは、今のダイエットの一般的な方法ですが、やりすぎていると、常に低血糖状態で強い空腹感を感じる可能性もあり得ますので、前述の1日に130gほどは食べないと、何かの弾みで異常に食べてしまうなどの現象になってしまいます。
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