日本人はラーメンが好きな人が多いです。
現代人の3人に1人は肥満と言われるようになった原因の何割かは、ラーメンにあるのかもしれません。
ですので、ダイエット中ならラーメンは極力避けるか、食べ方に注意(スープは控えめにする)しなければ、ダイエットが破綻してしまいます。
それでも食べてしまったらどうするか?その分、24時間以内の食事を減らして調整するか、筋肉を動かしましょう。
ラーメンがダイエットの敵というのは本当かもしれない
ラーメンがダイエットの敵と言われるのは、やはり美味すぎて麺とスープを全部食べてしまう人がいるからでしょう。最も強敵なのは、スープです。
他の麺類と比較するとわかりますが、ラーメンの麺(中華麺)だけが高カロリーということでもないからです。
ラーメンの中華麺のカロリー
1食分の麺類のカロリーを比較してみると、ラーメンの中華麺は高い方ではありますが、極端に高いわけでもないことがわかります。(お店によって、1人前のグラム数は異なります。)
うどんが1食(190g〜200g)で約210kcal、そばが1食(160g〜220g)で約260kcal、パスタが1食(250g程度)で約370kcal、ラーメンの中華麺が1食(230g程度)で、約340kcalです。
ご飯を白米で食べるときは、茶碗(軽く)1杯で150g程で、カロリーは330kcal〜350kcalとされます。
麺だけの比較であれば、ラーメンのカロリーは、パスタや白米とさほど違いはありません。
中華麺の糖質
同じく、糖質について検証すると、以下のようになります。
100gあたりの糖質量は、うどんが21.6g、そばが26g、パスタが31.3g、そして中華麺は27.7gです。白米は100g中38.1gです。
1食あたりで計算すると、うどんが43g程度、そばが52g程度、パスタが70g程度、中華麺は60g程度、白米で57g程度です。
糖質についても、中華麺だけが突出して多いということではないのです。
中華麺のGI値
ダイエットで重要なのは、GI値の数値です。GI値の数値が大きいと太りやすい食品とされ、GI値が55以下の食品は太りにくいという目安になります。麺類と白米を比較すると以下の通りです。
うどん85、そば54、パスタ47〜65、中華麺54、白米88。実は中華麺自体は、GI値では低GI食品に入りますので、太りにくい麺と言えるのです。
GI値が同じであるそばを毎日食べて、ダイエットに成功した、なんていうほど、GI値が低い食品を食べることは、ダイエットでは良いことなのです。
では、なぜ、ラーメンがダイエットの敵だと言われるのか。
ラーメンが太る原因はスープにある
ラーメンが太る原因とされるのは、2つあります。
1つは、余計に食べているからです。例えば、お酒を飲んだ締めとして食べるとか、インスタントラーメンやカップ麺をお腹が空いた時におやつがわりに食べる、などです。インスタントラーメンの麺は、中華麺よりも100kcalほどカロリーが多いので、これはかなりハイカロリー食品といえます。(インスタントラーメンをよく食べる人は要注意です)
もう1つの原因は、スープにあります。世間の情報の中には、ラーメンスープは200kcalほどしかない、という声もあります。しかし、正しくは、200kcalのスープもあるし、500kcal近いスープもあります。ですので、麺と合わせると。900kcalを超えるラーメンもあるのです。
特に、「コッテリ」などの表現があるラーメンは、脂質量がかなり多いので要注意です。
例えば、天下一品のこってりは、脂質が66.2gあります。脂質のカロリーだけで、595kcal(ラーメン全体で949kcal)にもなります。脂質1gには9kcalのカロリーが含まれています。
逆に天下一品のあっさりは、脂質が9.5gしかなく、ラーメン一杯のカロリーは380kcalしかありません。スープの違いで驚くほどの差があるのです。
また、スープを飲み切ってしまう方は、脂質と塩分の取りすぎになっている可能性もあるのです。ラーメン一杯の塩分は、一般的に、6g〜7gあります。実は男性8g未満、女性7g未満が1日に必要な塩分ですが、スープまで飲み切ってしまうと、その一杯でほぼ1日分の塩分を取ったことになります。
塩分を多く食べると人は太ります。体内の塩分濃度を薄めようとして、腎臓が体外に水分が出るのを防ごうとするので、体液量が増え体重は増えるのです。結果、体はむくんで、代謝も下がります。さらに痩せにくくなります。
ダイエット中にラーメン食べてしまったら|あるいは食べたい時
せっかく毎日ダイエットを続けてしまったのに、何かの拍子にラーメンを食べてしまった、ということありますね。また、どうしても食べたいと思う時もあると思います。
幸いなことに、太るのも、痩せるのも、日々の積み重ねで、徐々にそうなるものであり、ラーメンを1食、食べてしまったからと言って、いきなり太るわけはありません。
問題はマインドのほうにあります。食べてしまった罪悪感からマイナス思考になり、ダイエットを諦めてしまうことです。そうならないために、帳尻合わせをしましょう。リセットするのです。
食べてしまったら帳尻合わせのリセットをする
まずは、食べてしまったラーメンについて、思い出して考えてください。
食べ過ぎてしまった、カロリーや栄養素について、ざっくりと考えてみてください。どの栄養素が強いラーメンだったのか、ということです。例えばカロリーについてなら、一般的なラーメンであれば、一杯500kcal〜700kcalです。前述の天下一品のように、一杯1000kcal近いものもあります。
食べたラーメンの内容によって、カロリーオーバーなのか、糖質オーバーなのか、塩分オーバー、あるいは脂質オーバーなのかをざっと検証してみてください。ラーメンと一緒に、ライスや餃子など食べていれば、それも含めてです。
そして、帳尻合わせのリセットをについて考えます。
ラーメンを食べてから、24時間以内の中で、食事と運動で帳尻を合わせることです。もし、1000kcalありそうなコッテリ味のラーメンを食べたのなら、残り24時間以内の食事を合計1000kcal(1日の摂取カロリー目安を2000kcalとした場合です)にする方法や、食べてから1時間以内であれば血糖値を下げるためにウォーキングを20分する方法があります。(すでに2時間経過している状況なら効果はありません)
もしスープを飲み干してしまったなら塩分と脂質の取りすぎですので、カリウムを含んでる野菜や果物を食べることもありです。カリウムは、体内の塩分を排出しやすくしてくれます。一番手軽でカリウム豊富な食品はバナナ、ついで夏みかんです。
ただ、バナナを食べた分の栄養が増えることになりますし、ラーメンのスープで脂質もとりすぎているので、脂質を燃焼させるためにも、強めのウォーキング30分かジョギング20分をお勧めします。
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