ありがちですが、ダイエットができない、自分は意志が弱いから、と考える人が多いです。ダイエットができない人や意志が弱くて、我慢できずに食べちゃうという人、あなたのせいではない理由があります。
正確に言えば、自分のせいではありますが、それは急な変化を危険だと感じる潜在意識のせいなのです。人間には、潜在意識というもう一人の自分のような存在を、人間はみんな持っています。脳の中にあるとされています。
潜在意識は、変化することを危険だとして、昨日まで無事に過ごしてきた生活を続けさせようとします。だから、決心したはずのことでも、無意識に面倒とか、やりたくない、などと考えるのです。
また、潜在意識はとてもパワフルなのですが、否定的な言葉の意味を理解しません。例えば、病気になりたくない、病気になったらどうしよう、などと病気のことばかり考え続けていると、病気になってしまいます。
例えば、ダイエットで太ると嫌だな、と太ることを考えていると太ります。ですので、マイナス思考的なことは考えない方がいいのです。
ダイエットができないのは意志が弱いではなく潜在意識が強いから
人間の体には、不思議な力が備わっています。スピリチュアルな話ではありません。
ホメオスタシスもそうですね。ホメオスタシスとは、生命維持機能のことです。眠っている間でも呼吸が止まらず心臓が止まらないのは、ホメオスタシスが働いているからです。
ダイエットで食べないでいて、急に痩せようとすると、命を守ろうとするホメオスタシスの機能が自動的に作用します。
食べなくても、すぐに死ぬことがないように、ホメオスタシスが、自動的に基礎代謝量を減らして、少ない食事でも生きられるように、痩せにくいように、自動的に調整されるのです。(ダイエットの停滞期がそうです)その結果、体重減少が止まります。
無意識に行動させる潜在意識(脳)がダイエットの邪魔をする
意識には2つあります。起きている時に自覚がある顕在意識(表面意識)と潜在意識(無意識)です。人間の行動の半分以上は潜在意識がコントロールしています。
潜在意識は、過去の経験や習慣で、できています。ですので、新しいことや変化を好みません。仕事でも日常でもダイエットでも、「やろう」と決心しても、長続きしない、三日坊主で終わるのは、潜在意識が無事に生きてきた昨日までを再現しようとするからです。
自己啓発の本の中には、強い意志の力で、潜在意識までもコントロールするなどと書かれているものがありますが、代償として、ものすごいストレスが発生します。
新しい習慣を身につけるのに66日かかると言われているのは、そのためです。ダイエットも続けたり、休んだり、また始めたり、忘れたり、などを繰り返し3ヶ月目になって、ようやく習慣的になった、となるのです。
ですから、自分は意志の力が弱い、ダメだな、などと思う必要は全くないのです。今日は潜在意識の方が強かったのか、と思いまたダイエットに戻って再スタートを繰り返せば良いのです。
ただ、後述しますが、脳を(潜在意識を)だますことで、ダイエットを進める方法はあります。変化が起きてることを気づかせないくらいの小さい変化を続けていく方法です。
ダイエットできない人は意志が弱いなど自己嫌悪になることはない
急なダイエットをすれば、ホメオスタシスは、自分(表面意識)には内緒で痩せにくいように体を自動的にコントロールします。(結果、停滞期に入ります。)
また潜在意識(脳)には、複雑な思考は通じません。小さな子供みたいに考えます。「おやつを食べちゃいけない、白米を食べちゃいけない」と考えれば考えるほど、潜在意識は、おやつや白米のことばかり考えてる。と考えてしまいます。どんどん、おやつや白米を食べることにつながっていき、食べてしまうのです。
ですから、自分は人と違って、意志が弱いのではなく、人間は皆そうなのです。脳の潜在意識の方が圧倒的に強いのです。顕在意識(表面意識、目覚めている間に自覚している自分の意識のこと)とのパワーバランスは、9対1ほどです。
新しい習慣を身につけようとしても、なかなか身につかないのは、9対1のパワーバランスで表面意識の方がはるかに弱いからです。
自分の意思が弱いから、食べてしまうのではなく、潜在意識(脳)の方が強いから、食べること・食べないことばかり考えていることは、食べる事に関しての事なので、食べてしまうのです。ですので、ダイエットができないという人は、脳をだます必要があります。
ダイエットが上手くできないのは脳のせい|脳は変化を嫌う
潜在意識もホメオスタシスと同様に、根本的に命を守ろうとしています。
ですので、変化を嫌います。昨日までの自分から変化することを、嫌うのです。昨日まで無事に生きてきた状態を維持しようとするのです。
急激な食事制限が続かないのもそうです。今まで運動をしていない人が顕在意識(表面意識)を強く持って運動を続けようとしても、3日目か4日目で挫折するのも脳(潜在意識)の方が強いからです。
ですので、ダイエットを成功させるには、脳をだます必要があります。ダイエットができないとか、続かないとか、我慢できずに食べてしまう、などと悩んだり考えこむことはありません。
ダイエットができない人は脳をだましてください
潜在意識は無意識とも言いますが、とてもパワーが強いのです。意識の9割が潜在意識のパワーです。自分の(表面)意識を強く持っても1割しかありません。
自分の行動の中で、ついついよく考えずに無意識に行動しているはありませんか。それは、過去の経験や習慣に基づいて、無意識が行動させているからです。
脳(潜在意識)をだますことで、ダイエットを成功させるには、ダイエットをしていると気付かせないくらいに、小さい変化のゆるいダイエット計画を作って実行することです。
結果を急がないことです。脳(潜在意識)にダイエットをしていることが気づかれると、危険だと思われて、邪魔をしてくるからです。
短期間のダイエットを成功させる方もいますが、ストレスとリバウンドとの戦いになります。テレビCMで有名なライザップで痩せた芸能人たちの多くが、その後リバウンドしている事実でもわかると思います。
パーソナルトレーナーがぴったりくっついてる間は、トレーナーの指示にひきづられて行動していますが、CM撮影が終わってトレーナーが離れると、過去の経験と習慣に基づいた潜在意識が邪魔をするので、元に戻ってしまいます。
ダイエットができない人は、脳をだますダイエット計画を実行
ダイエットができない人は、前述の通り、脳(潜在意識)が強いのだと考えられます。
ダイエットをしていると気づかせないほどゆるくて小さな変化の計画にすることで、変化が起きているのだと脳に感じさせずに実行してみてください。(長い間の中で、少しずつ強めていくのです。)
緩くて小さい変化の計画を着実に実行
ただし、緩くとも着実に実行しましょう。
1年間で10〜12キロ、1ヶ月で1キロくらいのダイエット計画をお勧めします。
1ヶ月を4週間とすれば、週あたり250gの減量ですね。ほとんどダイエットとは言えないくらいの減量スピードに感じるかもしれませんが、半年で6キロ減量することになります。
ただし、食事も運動も、最初の計画は小さい変化・ゆるいダイエットから始めて、繰り返す習慣を身につけるのです。変化が小さいので、潜在意識も邪魔をしないはずです。
ジョギングは最初はほんの数分で良いと思います(個人差あります)。そして、少しずつ少しずつ増やしてください。3ヶ月目以降には、20分〜30分くらいのジョギングになるように、1〜2ヶ月の間は、数日ごとに1分増やすくらいの計画が良いです。
3〜4ヶ月先に目指す運動と食事になるように少しずつ強めていく
食事やおやつも少しだけダイエットしましょう。例えば、「3食のうち1食は白米を食べない」でもいいでしょう。お酒を飲む方は、ビールと日本酒は、半分の量にするか、蒸留酒に変えることです。蒸留酒は焼酎やウォッカ、ウイスキーなどです。
白米やパンはやめられるのでしたら、やめた方がいいです。ご飯をどうしても食べたいという場合は、穀類は、雑穀米・玄米・大麦ならGI値が低くて、太りにくいのでお勧めです。
繰り返しですが、3〜4ヶ月先に、本来のダイエットの食事と運動になるように、最初はほんの小さい変化から始めて、徐々に徐々に、強めていくのです。
感覚的に続けていくよりも最初に計画を作る方が良いです。初日のジョギングは1〜2分からスタートでよしとします。何も運動をしていなければ2分走るだけでも、それなりに疲れるはずです。次に、4日目に1分増やす、を積み重ねていきます。3日で1分増やすペースだと、20分走るようになるまで2ヶ月過ぎています。
食事も同じです。糖質を少しずつ減らし、タンパク質を増やしていきましょう。
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